木地奥林道の隧道探訪

lcymeeke2006-05-06

昨日までは松山の最高峰・福見山へ行くつもりでした。
雨雲接近のお天気レーダーを見ているウチにその気が消滅してゆきました。
朝目が覚めてもぐずぐず。
でも、雲間から陽が差してる…。


「もったいない!」オバケに取り憑かれ、昼前になってやっと行動開始。
出かけたのはやっぱり東。
奥道後・石手川ダム方向へ走り、コンビニでおにぎりを買い、水ヶ峠トンネルを抜けました。
目指すは木地奥林道。
進入禁止のゲートの先にある謎の3つのトンネル。
家を出る前、あらかじめ、GPSにトンネルと東三方ヶ森の場所をインプットしてきていました。
「休日だから、ゲートの脇からスクーターで入っちゃっても怒られないんじゃないかな」なんて思っていました。
けれど、記憶なんていい加減なもの。

国有林のゲートにたどり着いてみると、ゲートにはしっかり10ボタン式の鍵がかかってるし、隙間もコンクリート塊でふさがれ、スクーターはここに置いて歩いて行くしか方法がありませんでした。



地図で見ると数キロに見える木地奥林道。
お気楽に歩き出しました。
天気予報では18時から雨のようだったので、行動時間は片道3時間が限界とタイマーもセットしました。


一般車が入れないから、道は全然荒れていません。
タイヤの跡もほとんどありません。

昔の管理小屋らしき廃屋があったりするだけで、人の気配がまるっきりない林道でした。
東三方ヶ森は四国百名山だし、もしかしたら登山者に出会うかも?と思ったのですが、主な登山口は川内側なので、結局、誰にも会わず仕舞いでした。



小さな滝を見つけては河原に降りて写真を撮り、



前方に山が見えたら「もしかしてあれが東三方ヶ森?」などとシャッターを押していました。
(ちなみに、今日の行程から東三方ヶ森は絶対見えないのでした)
道の真ん中で日向ぼっこしている大きなアオダイショウにびっくりしたりしつつ、30分、1時間と黙々と歩き続けました。

下界では花びらを落としていたツツジが満開で咲いている高度まで達していました。
群落とまでは行かないものの、結構あちこちにツツジが咲いています。
隠れた名所な感じです。


縦走路のある尾根の近くまで来てはいましたけど、最初の隧道になかなかたどり着けません
「後、800m…」
「後、500m…」
GPSの画面を確認しながら歩くのですが、道は直線じゃないので、近いようでも、沢や尾根をぐるっと回り込むので全然距離が縮まらない…。

高度も1000m超えたので山間に瀬戸内海が見えました。
島も見えたのに、曇天の下だと僕のバカちょんデジカメでは上手く撮れませんでした。
なので、格好の被写体はツツジです。


やっと最初のトンネルにたどり着いたのはゲートから6.5キロ、ちょうど1時間半経っていました。





ずっと行きたかった木地奥隧道です。
思わずバンザイ!
トラック1台分の幅で、トンネル内はさすがに照明無し。
トンネルのすぐ上に尾根があって、切り通しでもよさげな感じでした。
(切り通しだったらわざわざ見に来ることもないけど)




高度の加減でツツジにつぼみが残っています。


トンネルをくぐり、第1隧道から30分後、木地奥第2隧道に到着しました。
ゲートから8.4kmでした。





ちょっと距離が短いくらいで見た目は第1隧道と同じ。
西側の扁額は剥げて無くなってました。
すぐ上の尾根は北へたどると楢原山に繋がっています。


トンネルを抜けると下り坂になっていました。

どうやら、第2隧道が林道の最高地点のようです。
東三方ヶ森にも登りたいのにちょっとで下るのはもったいない気分でした。



その東三方ヶ森の登山口は4つめの谷筋にありました。
(看板は無く、赤いテープがあるだけ)
でも、ホントはこんな所に登山口があるとは知りませんでした。
家を出る前、地図上で尾根の縦走路と林道が最も接近した場所をGPSにメモってきただけだったのでホント、驚きました。
やっぱ、みんな、同じこと考えるんですね。


ひとまず、山へは行かず、先へ。
ゲートから9.7km、2時間20分歩いて木地奥第3隧道に達っすることができました。




ついに木地奥林道の全隧道をカメラに収めることが出来ました。
ばんざーい!!

第3だけ銘板があり、「昭和55年3月」と刻まれていました。



隧道の先を見たくてもう少し歩いてみました。
やはり道は更にどんどんと下っていくようでした。


片道3時間と睨んでいた行動時間も迫ってきましたので、10キロ地点で引き返しました。
そして、第3隧道をまたくぐり、さっき素通りした登山口へと戻りました。


往復1時間もあれば登ってこれると思い、張り切って入山したのですが…。


…長くなるので続きは、また明日。