SAYURI

ストーリーはともかく…。


やっぱり、ハリウッドが作る和物は「似せ」ようとして「ニセ」物になるっていうか。
襖や障子のちょっとした格子の感じや提灯などの小物が中国っぽいし。
上海っぽさを感じる雑踏の町も。
BGMは尺八がひゅーひゅーうるさくて、和風というより、NINJA!
化粧や着こなしもいただけません。
芸者がテーマなのになぁ。
中国系の役者さんは「たおやか」さがないですね。
さすがに桃井かおり工藤夕貴は立ち振る舞いから着物の着こなしまで板に付いています。
チャン・ツィイーの踊りもどこか堅い。
裾や袖、襟元の乱れに気が行かない所が日本女性的じゃないんですね。
「グリーン・ディスティニー」や「LOVERS」クンフーな舞を思い出してしまいました。


確か『めざましTV』のキャスター揃って、
「いままではどこか中国っぽい映画が多かったけど、SAYURIは全然そんな所が無い…」
って言ってましたねぇ。
おすぎや筑紫哲也も同様な…。
「全然」ってねぇ…。


五社英雄監督や四騎の会の市川崑黒澤明木下恵介小林正樹がメガホンを取ってたらなぁ、と思うのは私だけでしょうか?
ただし、字幕嫌いのアメリカでは興行失敗するでしょうけど。