とべ動物園の日

ピース!

10月30日は『とべ動物園の日』。
入園無料と聞いたので朝早くお出かけしてきました。



無料開放とあって駐車場も一杯でした。
昨晩、NHKでシロクマのピースのドキュメンタリー番組をやってまして。
なので余計、動物園に行きたくなったのでした。



ペンギンもいいけど…。



今日はピース。
人の手で育てられたシロクマのピース。
それまでの記録107日を遙かに超え、立派に成長。
産み落としてすぐ育児放棄した母親。
ピースと一緒に生まれた仔は殺されてしまいました。
人工保育は感染症との闘い。
まるでぬいぐるみのような小熊時代。
愛くるしい映像も詰まった昨晩のドキュメンタリー番組で勉強してきたので、見目も違います。



ピースはちょこんと座っていました。
でもどこか弱々しげ。
実はピース、時々、痙攣の発作が出るのです。
立って歩けなくなってしまうことがあるのだそうです。
体のどこが悪いというのではなく、心の病。



ほかのシロクマと共棲させようとしたことがアダになったようでした。
鉄格子一つ挟んで大人のシロクマと対峙したとき、がるるっ!と威嚇されてしまい、ピースは何度も逃げ出しました。
その後、3ヶ月かけて相手のシロクマはピースに馴れていったのですが、逆にピースのストレスは限界に達していました。
思うに、人の手で育てられたピースは、自分は人間だと思ってたんじゃないかなぁ?
なのに、親代わりの飼育係からは引き離され、檻には入れられ…。
その上、「お前はクマだ、クマはクマ同士仲良くしろ!」
無理矢理そんなことされたら、動物だって心がきっと壊れてしまうよ。


帰りに立ち寄った時、ピースの姿はありませんでした。
がんばれピース!



『先着xx名、エサやり体験』みたいな張り紙があちこちにありました。
この時間帯は象。
“早い者順”に漏れた子供が火がついたように泣いていました。
どの動物よりも大きな“なき声”でした。



サル山。
巨大な滑車の上に通称“幸福の鐘”と呼ばれる鐘が吊してあります。
いつの頃からか、サルが運良く鳴らす鐘の音を聞くことが出来たら幸福が訪れる、という噂が立ちました。
まぁ、全部サル任せだから、エサで釣ることも出来ないポジションだし、だから運が良いと言えば言えなくもありません。
だから何度来ても聞いたことがありませんでした。
そしたら今日、初めて聞くことが出来たんです!!
いいこと、あるかも!!!


と、思っていたら早速ありました。
帰りに従兄弟の家に寄ったら、昼飯をおごって貰いました。
ピザにカルボナーラに、イタ飯をお腹いっぱいゴチになりました。
あの鐘はホントに幸福の鐘かもよ。



もうひとつの人垣は…。
なんだか、にわか人気の臭いがプンプンします。



風太くん人気で火がついたアライグマ。
姿は見えなかったけど赤ちゃんもいたみたい。
立って欲しげな見物人はどんどん増えて、カメラの数もすごいかったです。



「オイラも人気者になる日がいつか来るかなぁ」
「隣のアライグマが忘れられちゃう方が早いさ」
と、丸まってるこの動物は…?


こたえ:ギンギツネ



マンホールも手を抜いてません。


財政難の動物園の話を聞く度、心が痛む今日この頃。
野原を駆け、空を自由に舞い、水中を泳ぐのが動物本来の姿だと、ペットを飼わない僕から見たら、檻の中の動物たちの姿を見るのはとても苦しいことだけど。
そこまでは考えたことのないみなさんは、ぜひ、身近にある動物園へ行ってあげてくださいね。