小田和正 『そうかな』

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今月15日に小田和正のアルバム『そうかな』が発売されます。
個人主義』以来、5年ぶりなんですね。
全部、CMとか映画とかアニメとかのタイアップ曲ばかり。
「まるでベスト盤…」って、オフィシャルサイトには書かれてありますけど、それじゃまるで、小田さん、タイアップがないとお仕事しないみたいじゃないですか? (^(ェ)^;)
オフィシャルサイト → Far East Cafe
          → http://www.bmgjapan.com/oda/index.html


僕はオフコースをリアルタイムで聴いて、涙して、慰められた世代の人間です。
中学生の頃、まだFMが全盛だった時代。
NHK松山の公開番組収録のスタジオで初めて聴いたのが、『愛を止めないで』。
やがてヒットする『さよなら』。
メジャーになる前のオフコースはクリスマス頃、度々、コンサートに来てたこと、覚えています。
コンサート…って、ちょっと懐かしい響きになりましたね。
今じゃライブって言うのが普通になりましたけど。
コンサートに初めて行ったのは高校生の頃でした。
その時、とても、心から愛していた彼女にチケットをもらって行きました。
『言葉にできない』や『気をつけて』で、うるうる (T(ェ)T)
やがて、オフコースは解散。
僕も彼女と別れて、ぽっかりあいた心の穴を埋めるものは、思い出の詰まった小田和正の歌声でした。
僕の恋愛観の土台はオフコース小田和正の歌といっても過言ではありません。
だから、未だにあのハイトーンの歌声を聞くと、なにをしてても手を止めて耳を澄ませてしまいます。
カラオケも鼻歌も歌うときはみなウラ声を使ってしまうのは、小田さんの高い声に合わせよとしたからです。


小田さんの曲に期待してしまうのはやっぱり、泣ける曲。
解散してからの小田さんはちょっと、ラクな曲が多いんですよね。
歌詞も抽象的な単語使いが目立つようになって、物語性が薄れちゃって…。
オマケに、完全主義者なのに、編曲のセンスがイマイチ。
例えば、同じ曲でも、そうだなぁ、小林武史あたりがアレンジしたら、「泣けるぅ(≧(ェ)≦)」ってなりそうなんです。
サビの部分も、ちょっと声を張り上げたらすぐ楽な地声に戻るみたいな作りで。
昔みたいに高音が最後まで続いてハイトーンで押しまくるような曲はまったく無くなりました。
そんな風だから、K.ODA時代はちょっと離れていました。


でも、最近、オフコース時代の名曲のリメイク、セルフカバーがカップリングされるようになって、また良く聴くようになりました。
『夏の終わり』なんて聴いたら、まるでタイムマシーンのように、まぶたのウラに、あの頃愛してた人の笑顔が、その後ろの風景までもみんな甦ります。
「♪…あの頃のこと今では素敵に見える」
のところで涙がどばーー。
保険のCMで『言葉にできない』が流れる度、「♪ラーラーラー 言葉にできない」って口ずさみました、何十回も。
その後を引き継いだのが、先日発売、このアルバムにも収録された『たしかなこと』。
CMの短いフレーズに、僕のハートはわしづかみ状態でした (^(ェ)^)
TBSの小田さんの番組『風のようにうたが流れていた』でもちょこっと歌ってくれました。
すごく期待して、思い入れたっぷりで、シングルが発売されてすぐ聴いたら…。
編曲がちょっと軽くて…。
歌詞もやっぱり抽象的だし、「風に吹かれて」とか「伝えてないことがあるんだ」とか、他の曲でも使ってるフレーズだし。
確かにいい曲なんだけど、少し、がっかりもしました。


だからかなぁ。
タイアップでしか歌が生まれてこないのは…。
『言葉にできない』のは小田さん自身のことなのかも知れません。


『そうかな』は、今の僕には泣ける曲は残念ながらありませんでした。
古いファンとしての感想は、
「小田さん、やっぱり、ラクしてる」、です。


うわー、怒られそうーーーーーぅ!


恨みコメントが山と書き込まれそうなことばかり、書いてしまいました。
小田さんのファン真っ直中のみなさま、ごめんなさい <(_ _)>
評論家を気取りたいわけではなく、小田さんの古いいちファンとしての正直な感想なので、お許しください。


うーーーん ( ̄(ェ) ̄)
ホントは「おすすめ!」みたいなことが書きたかったのになぁ。